大きくなったら宇宙に携わる仕事がしたい…そんな風に思っているお子様にぴったりなおもちゃがタカラトミーより誕生しました。
その名も「SORA-Q(ソラキュー)フラッグシップモデル」です。
この記事ではSORA-Qフラッグシップモデルのもととなった本物のSORA-Qについて、またフラッグシップモデルではどんな事ができるのかなどを簡単にご説明します。
子どもだけじゃなく宇宙好きな大人もワクワクが止まらないそんなSORA-Qフラッグシップモデルでリアルな月面探査を経験してみませんか?
超小型変形型月面ロボットSORA-Q(ソラキュー)とは?
超小型変形型月面ロボットSORA-Q(ソラキュー)とは、その名の通り、超小型の変形型月面ロボットのこと。
正式名称は「Lunar Excursion Vehicle 2(LEV-2)」で、今後JAXAの無人月面探査機・着陸機SLIM(※)に搭載され一緒に月に向かって発射されます。
また、SORA-Qは2機あり、1つはLEV-2、もう一方はLEV-1と呼ばれ、それぞれが別の役割を持ってSLIMに搭載される予定です。
それでは、SORA-Qの詳しい概要を見ていきましょう。
SLIM(Smart Lander for Investigation Moon)とは、JAXAが計画している日本の無人月面探査機・着陸機のこと。
予定ではH-IIAロケット47号機で2023年8月26日に打ち上げられます。
打ち上げ後のSLIMは月の「神酒の海」にある「Shihomi(シオリ)」と名付けられた小さなクレーター付近の斜面に着陸します。
SORA-Q 月面着陸成功!
SORA-Q(ソラキュー)【サイズ・名称・搭載内容・ミッション】について
SORA-Q(ソラキュー)の大きさや重さ、どんなことができるのか?
またミッションは?など色々気になりますよね。
そこでSORA-Q(ソラキュー)の詳しい概要についてまとめてみました。
SORA-Q(ソラキュー)の大きさ・重さは?
SORA-Q(ソラキュー)本体は手のひらサイズで、直径約8cm、質量約250gと軽量。ちょうど野球ボールと同じぐらいの大きさです。
SORA-Q(ソラキュー)の名称について
タカラトミーによるとSORA-Qという名称は宇宙を意味する「宙(そら)」と「問い(Question)」」「探求(Quest)」そしてその形が球体であることに加え、分解時の横からのシルエットがアルファベットの「Q」に似ていることから「SORA-Q」と名付けられたそうです。
SORA-Q(ソラキュー)の搭載内容
SORA-Q(ソラキュー)には小型ながらも2台のカメラが搭載されています。
LEV-2で撮影された写真は別の探査機(LEV-1)に通信を中継してもらい画像を地球へ送信(送信にかかる時間はなんと1~2時間)。
送信する画像もSORA-Q自身が選別するそうですよ。
気になるSORA-Qの内部にはソニーのスマートセンシングプロセッサ搭載ボード「SPRESENSE(https://developer.sony.com/ja/spresense/)」が使われています。
バッテリーで駆動し、その後充電はされないので任務が終了すればそのまま月に留まり続けることになります。
SORA-Q(ソラキュー)の特徴は?
SORA-Q(ソラキュー)の特徴は月に着陸後、左右にパカっと分かれる球体型の外殻です。
この外殻は月面を移動するときに車輪の役割を兼ね備えていて、左右交互に回転することで前へ進むことができます。
車輪は回転軸が偏心しており、左右が協調して動く「バタフライ走行」と別々に動く「クロール走行」の2種類の走行モードがあります。
この2種類の走行モードを使い分けて、月面のあらゆる地形に対応しながら走行可能となっています。
さらに、走行時姿勢を安定させる為に付けられた尻尾のようなスタビライザーを展開。
これが先ほどの横のシルエットが「Q」に似ているといわれる理由です。
SORA-Q(ソラキュー)の月でのミッションは?
超小型変形型月面ロボットSORA-Q(ソラキュー)のミッションは、主に『月に着陸後月面の低重力環境下における超小型ロボットの探査技術実証』が目的とされています。
タカラトミーによると次の5つのポイントを踏まえてミッションを実証するとのことです。
- 月面に着陸すること
- SLIMから分離して月面に着陸すること
- 月面のレゴリス上を走行し、動作ログを取得、保存すること
- 着陸機周辺を撮影し、画像を保存すること
- 撮影した画像データ、走行ログ、ステータスをSLIM探査機とは独立した通信系で地上に送信すること
こういったミッションを実験し実証していくことは将来月面探査で必要となる有人良圧ローバーの開発にも貢献するとのことです。
SORA-Q(ソラキュー)フラッグシップモデル販売決定!
SROA-Q(ソラキュー)のおもちゃ版なんて出ないのかな?
そんな風に思っていた人もいるかもしれません。
実は、この度タカラトミーから「SORA-Qフラッグシップモデル」が販売されました(2023年9月2日発売)。
「SORA-Qフラッグシップモデル」はどんなことができるのか?その詳しい概要は次の通りです。
特徴
- SORA-Qと同じサイズ(直径約8cm)
- SORA-Qと同じ変形
- SORA-Qと同じ動き(バタフライ、クロール走行)
- 専用アプリ(無料)でコントロール
- 宇宙や月について詳しくなれるミッション
- 対象年齢8歳~
「SORA-Qフラッグシップモデル」は、2023年度の月面着陸予定のJAXA等と共同開発した変形型月面ロボット「SORA-Q(ソラキュー)」と同じサイズのおもちゃです。
さらに「SORA-Qフラッグシップモデル」はSORA-Qと同じ大きさ(直径約8cm)に加え、同じ変形、同じ動き(バタフライ、クロール走行)をします。
そして金属素材の本物感を兼ね備えており、本物がまるで手元にあるよう。
実際に月で行われる探査を同じ様にご自宅にいながら出来てしまうのが最大の魅力となっています。
例えば具体的に…
- 専用アプリ(無料※1)を使用し、SORA-Qを変形させる
- 前後左右に操作する
- また月面探査ミッション(計60種類)を通して宇宙や月について詳しくなる
- 写真撮影を行う
以上の様にお楽しみが沢山詰まっています。
(※1)対応OS:iOS14.0以上、Android9.0以上
「SORA-Qフラッグシップモデル」はレプリカモデルのため、室内専用です。屋外での走行用には設計されておりませんので、故障・破損の原因になる砂の上など屋外では絶対に使用しない様にしましょう。
まとめ
タカラトミーがまさかJAXAと共同開発し、宇宙開発に貢献していたなんてと正直驚きました。
そしてSORA-Qは間も無く私たちの未来の為に宇宙に旅立ってしまうんですよね。
無事に実証実験がうまくいくことを願います。
そしてSORA-Qと同じサイズ、同じ動作をするSORA-Qフラッグシップモデルの9月の発売にもテンションが上がります!
ぜひこの機会にSORA-Qフラッグシップモデルをチェックしてみてはいかがでしょうか。